前回の「助成金ってなあに?」でも取り上げました、多くのボランティアグループやNPO団体にとっての悩みのタネである活動資源について。
どんな活動をするにも、様々な資源が必要になりますよね。
団体の活動資源として、いくつか考えることができますが、今回は、寄付とは何か?・寄付の種類とは?・どうやって集めれば良いのか?について、お話しさせていただきますね!
寄付ってなあに?どうやって集めるの?
1.寄付という言葉
寄付という言葉を国語辞典で調べると、「人の仕事を助けるためにお金や物を無償で提供すること」「無償で人や団体などに金品を贈ること」と出てきます。
また、寄付税制を司る国税庁によると「金銭・物品・その他経済的利益の贈与又は無償の供与」を差し、寄付という言葉の意味を定義すると、「無償で金品の提供をする行為」ということになります。
ちなみに、災害時などに募られる「義援金」や「支援金」、町で見かける募金箱に入れるお金も寄付の1種です。
2.どうして寄付を集めるの?
団体が寄付を集めるということにはどんな意味があるのでしょうか?
活動資金を得るのはもちろんですが、それ以外にも大きな意味があります。
それは、「団体が取り組んでいる社会的課題を世間に告知し、その解決を図る支援を得る」ということです。
寄付集めをすることで、自分たちの活動を外部にアピールすることができ、会員や支持者の獲得につながる可能性もあります。また、ある程度の金額を集め、会員や支持者が増えることで社会的な信用度が増し、今後の活動にも好影響になるかもしれません。
寄付の種類と集める手段
①募金(募金箱・街頭)活動
寄付集めの代表的なものとして、募金活動が挙げられます。
みなさんも災害支援募金やユニセフ募金などの街頭募金をしばしば見かけるかと思います。
募金活動は基本的には自由にできますが、商業施設や公共施設、道路などで活動するためにはそれらの場所の責任者に許可を取ることが必要になります。
そして、募金活動をする場合、自分たちが何者かを示すことがとても重要になります。当然ながら、怪しい団体…と思われてしまったら、募金を集めることは難しくなってしまいます。そのために、お金の使い道についても分かりやすく明示し、資金の使途の透明性を高めておくことが大切です。
②クラウドファンディングの利用
最近、Wed上で不特定多数から資金調達を行う「クラウドファンディング」を利用する団体が増えてきています。これを利用することで、幅広い層に自分たちの活動をアピールでき、また共感してくれる人を増やすことで、今までの支援者以外の人や企業からの支援が受けられるチャンスも広がります。
ただ、事前の審査や担当者とのやりとりや、手数料それなりのコストもかかるので、団体活動の負担にならないように注意が必要です。
③現物寄付(古本・CD・衣類など)を募る
寄付となる資源には、お金以外のものもあります。
個人や企業が不要になった物品を提供する「現物寄付」といわれるものです。
よくあるのが、個人の不要になった衣類を途上国の支援に使うといったものや、企業が不要になった在庫品などをNPOに提供するといったものです。団体で集めた古本やCD・DVDなどを古書店に買い取ってもらい、そのお金を寄付する活動を行っている団体もあります。
④ボランティア・専門知識・能力の提供を募る
金銭や物品以外にもNPOや活動団体の資源になる寄付はあります。
それは、ボランティアや専門家の専門知識などです。
近年「プロボノ」という言葉で呼ばれる活動が盛んになっており、それを専門にコーディネートするNPOもあります。まずは会員など、身近なところから誰がどんなことを得意としているかを普段から意識しておくと、意外なところからありがたい「寄付」が得られるかもしれません。
寄付を集めるということ ~まとめ~
いかがだったでしょうか?
寄付を集めるということは、ただ金品を獲得するだけなく、団体のPRや支援者の獲得につながるチャンスにもなります。
活動資金でお悩みの団体はまだまだ多く、自分たちの会費(身銭)で活動しているという団体も多いと思います。
一緒に活動している仲間と協力し合えば、寄付を集めることは、そんなに難しいことではありません。寄付を集めるのに適した方法も団体よって様々です。自分たちの団体にとって、どのような寄付がありがたいのか、事前に話し合うことが大切です。
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ブログ担当:秋沢 |